この記事で解決できる悩み
- 宅建はどのくらいの勉強時間が必要?
- 忙しい社会人や主婦でも合格できる?
- いつから勉強したら間に合うか不安…
私は2022年度の宅地建物取引士の試験に合格した、えくぼと申します。
不動産業界未経験の30代です。産後3ヶ月で新生児のお世話真っ只中での受験でしたが、一発合格。
初学・初受験で合格を果たしました。
会社から受験を勧められた・資格を取得したいけど忙しいし勉強が間に合うか不安…など、忙しい社会人や主婦の方にとっては勉強するにもそれなりの覚悟がいりますよね。
特に宅建士は「国家資格で難関資格だから、一発では受からないよ!」なんて噂を耳にすることも。
でもそんなそんな構えることなく、自分にあった方法で勉強を進めていきましょう。
この記事では、
- 実例をもとにした勉強スケジュールと勉強の効率化のポイント
- 社会人や主婦の特に忙しい人に向けた勉強方法
を中心に、勉強方法のヒントをお伝えします。
勉強への取り組み方をイメージすることができ、最も効率的な方法で勉強を始めることができますよ。
忙しい社会人や主婦でも宅建に合格できる?
結論、忙しい社会人・主婦だとしても、宅建合格は可能です。
ただし難関試験と言われるだけあって、合格のためには限られた時間でいかに効率的に勉強をしていくかがポイント。
でもそれは必ずしも早い時期に勉強を始めなければならない、というわけではなく、試験に出る科目(内容)と自分が割ける時間を把握し学習を進めることが重要です。
試験の概要を見てみましょう。
宅地建物取引士の試験についての基礎知識
2023年最新版に宅地建物取引士の受験についてまとめています。
試験日程 | 例年10月第3日曜日 ※2022年度は10月16日(日)の開催でした。なお、2022年は12月試験は未実施でした。 |
試験科目・点数配分 | ・宅建業法 20点、民法(権利関係)14点、法令上の制限8点、税・その他8点 計50点満点 ・一問一点の配点(マークシート式) |
試験時間 | 13:00〜15:00 2時間 ※5問免除は異なる |
受験資格 | 特にありません。 性別・国籍・年齢・学歴はもちろん、実務経験や取得しておかなければならない資格等も一切ありません |
合格率 | 15〜18% ※2022年度は17%でした |
合格点 | その年によって異なります。約70%以上取れれば合格と言われています。 ※2022年度は36点がボーダーでした。 (私は自己採点結果41点で合格でした) |
合格発表 | 2022年11月22日 インターネット上 |
宅建試験は年に1回、10月におこなわれます。
性別や年齢はもちろん、学歴も実務経験も問われない試験なので、難関といえど非常に受験しやすい資格といえます。
仕事でステップアップ・転職を考えている社会人や、スキルを身に付けたい主婦の方にもおすすめの資格です!
働きながら宅建合格するポイント
- 何点取れば合格できる?
- いつから?何時間勉強すれば合格できる?
働きながら宅建に合格するために、毎年のボーダーと配点の把握をしておきましょう。
何点取れば合格できる?
働きながら勉強を進めていく上で重要なのは、「100点満点を取る必要は決してない」ということです。
結論から言うと、おおよそ7割くらいを取れれば合格と言われています。(22年度のボーダーは36点でした)
各年のボーダーラインは毎年異なるので注意しましょう。
実施年度 | 合格点 |
2022年度 | 36点 |
2021年度 | 34点 |
2020年度(12月) | 36点 |
2020年度(10月) | 38点 |
2019年度 | 35点 |
科目は4科目あり、配点は以下です。
宅建業法 | 20問 |
権利関係 | 14問 |
法令上の制限 | 8問 |
税・その他 | 8問 |
出題数からもわかるように、「宅建業法」と「権利関係」のウェイトが重ためなのがわかります。
特に初心者や未経験者で「法律を学んでこなかったよ!」という方にとって、権利関係つまり「民法」は時間をかけて学ぶ必要が出てきますので念頭に置いておきましょう。
よく、○○の科目は捨てる!という声を耳にすることがありますが、捨て問を作ることは非常にもったいないのでやめましょう。
いつから?何時間勉強すれば合格できる?
結論、合格のためには平均6ヶ月程度の勉強期間で、勉強時間にして「250〜300時間」が必要と言われています。
6ヶ月 平日1.5時間/休日2時間 × 180日間 =300時間 と概算できますが、それまで他の資格を目指していた環境がない場合、そんなうまくコンスタントに勉強時間を取るのは難しいですよね。
ひとつ言えるのは、総時間数もひとつの目安ですが、勉強効率と集中次第で結果は変えられます。
産後3ヶ月でも合格できた私の勉強スケジュール・勉強法
- 3月〜6月 勉強開始時期:スケジュールと勉強方法
- 7〜8月 インプット時期:スケジュールと勉強方法
- 9月〜10月 アウトプット時期:スケジュールと勉強方法、過去問の解き方
予備校のサイトではカリキュラムの話が主で、正直自分にこなせるのか?すらわからないですよね。
ここでは私のリアルな勉強スケジュールと勉強方法を月別でご紹介します。
全然勉強していないところも正直に載せます。
●3月〜6月 勉強開始時期
各画像の日付の赤マルはその日の達成度を示していて、完全にマルで囲われた日は「2時間もしくはそれ以上」勉強した日です。
宅建を目指そう!と思ったのが3月。
検討した結果、通信講座で勉強していこう!と決めたのですが、なんと開講は5月以降。(開講日はスクールによって異なります)
教材が届くまでの間は、書店で買ったテキスト1冊をただ読むだけの勉強をしていました。
(6月は出産の準備でそれどころではなく…全く手をつけていないことがわかります。)
自分の勉強に費やせる時間やタイミングを大まかに組んでしまうと行動にうつしやすくて楽ですよ。
<勉強方法>
- テキスト:みんほしを流し読み(3月〜4月。宅建業法・権利関係の2科目のみ)→通信講座テキスト+動画受講(5月以降)
- 過去問:通信講座のものが到着するもノータッチ
- 一問一答:無料アプリのみ。スキマ時間や座れないときはアプリのみ
通信講座の勉強を開始したのは5月以降。しかしなかなか机に向かえず、そんなときは一問一答だけをやっていました。
宅建 過去問 2023 – 一問一答と10年分の過去問演習アプリ
開発元:Trips LLC
無料のアプリのため広告が出ますが、過去問題が10年分も含まれており、1問ずつ丁寧な解説があるため、スキマ時間や寝っ転がりながらの学習にぴったり。
引用元:Google Play公式
●7〜8月 インプット時期
各画像の日付の赤マルはその日の達成度を示していて、完全にマルで囲われた日は「2時間もしくはそれ以上」勉強した日です。
7月からは講義をひたすら見るインプットが中心。
私は通信講座で勉強していましたが、それがとても効率的でよかったです。
通信講座だと講義が勉強タイトルごとで完結していたり、必要な説明だけをしてくれるケースが多いので、まとまった時間が確保できない忙しい人でも勉強がはかどります。
一時停止や巻き戻し、繰り返し受講が自由にできるのも、初心者にとっては置いてけぼりにならないので安心できますよ。
<勉強方法>
- テキスト:通信講座テキスト+動画受講。基本テキストに書き込み。理解しづらい項目はノートにとって理解を深めました。
- 過去問:テキストで学んだ項目のところだけを解く → 授業と過去問でもわからなかったところを深ぼって調査。
- 一問一答:引き続きスキマ時間は無料アプリのみで学習。
受験申し込みの締め切りは7月頭。「来年も受験するのは嫌だ!!解放されたい!」と強く思いながら勉強していました。申し込んだらあとは突っ走るだけです。
●9月〜10月 アウトプット時期
各画像の日付の赤マルはその日の達成度を示していて、完全にマルで囲われた日は「2時間もしくはそれ以上」勉強した日です。
9月以降はインプットの残りを急ぎこなす+徹底的なアウトプットです。
スクールと通信講座の違いはスケジュールの組み方にあります。
通信講座の学習ペースは良い意味でも悪い意味でも「自分次第」です。
受講が遅延すれば後ろにしわ寄せが来るのは当然ですよね。(小学生の頃は進研ゼミがどんどん溜まっていくタイプでした。。)
インプットはさっさと終わらせて、どんどん過去問を解いていきましょう。
過去問は最低でも2〜3周はします。それでは少ないと思う人もいるレベルです。
過去問の解き方
- 科目の中からその日の学習項目を決める 例:宅建業法の用語の意味、権利関係の意思表示、行為能力、代理、無権代理 くらいの粒度で。
- 該当する項目の過去問を全てその日のうちに解く
- 間違えた問題は問題の頭にレ点チェックをいれる
- 3〜4日空けて間違えた問題だけを解く
- また間違えたら③と違う色でレ点チェックをいれる
全ての過去問を消化する必要があるので、先に①をカレンダー化しておくのが良いです。ポイントは、4科目を横断的にスケジュールを組んでおくこと。また忙しくて間に合わなかったときのための予備日を作っておくことです。
<勉強方法>
- テキスト:過去問で理解がイマイチだった項目を再受講。テキストに書いていないこともありますから、クリアにしていきます。
- 過去問:上記の要領で徹底的に過去問をやります。その日の項目を解き終わったら目次のところにその日の日付を入れていくと達成感が得られますよ。
- 一問一答:アプリだと達成度合いが数字で見えるので、やっていない項目・間違いが多い項目を中心に解きます。
- 模試:受けに行くのが困難だったので、テキスト版の模試を家でやりました。模試をやる目的は①試験時間を計測すること、②解く順番を固めることです。
社会人・主婦が宅建勉強するなら、通信講座がおすすめ!
忙しい社会人や主婦の方々にとって、まとまった勉強時間を確保するのも結構やっとですよね。
でも予備校代もバカにならないし、できれば独学で合格を目指したい…という方も多いでしょう。
ただ忙しいからこそ大切なのは「効率化」ではないでしょうか?
効率化を図って学習を進めるとなると、あなたのライフスタイルに合った勉強法を選ぶのが一番手っ取り早いのは明確です。
勉強方法別 メリット・デメリット
| メリット | デメリット | コスト | スピード |
独学 | ・自分のペースで学べる ・コストがかからない | ・学習のバランスが全て自分次第 ・最新で正しい情報を見つけるのが困難 ・疑問点の解消が困難 | ◎ | △ |
通学 | ・先生に直接学べる ・リアルタイムで質問ができる ・最短で学べるように設計された授業 | ・時間の制約がある ・決まった場所へ出向く必要がある | △ | ◎ |
通信 | ・好きな場所で学べる ・自分が学習したい項目を選んで学べる ・倍速や一時停止で自分のペースで学べる | ・時間管理をする必要がある ・PCやスマホを用意する必要がある | ○ | ○ |
忙しいあなただからこそ「通信講座」がおすすめ! 時間の拘束がなく、好きな場所で受講可能。倍速もできるし、見直しもOK。なおかつ正しい情報で学習できてメリットしかない!
おすすめの通信講座
働きながら最短で合格するコツまとめ
- 勉強内容の整理
- 勉強時間の管理
- 最新情報・学習ポイントはプロから得る
勉強内容の整理
何をどのくらいやらなければならないかを把握しましょう。
膨大な学習量があるのは、テキストを見れば一目瞭然。
ですが、大まかに「どんな内容なのかな〜」というのは勉強開始前にさらっておくと気持ちがついていきやすいですよ。
また、どこが特に重要なのかなんとなく把握しましょう。
繰り返しになりますが、科目は4科目あり範囲も広いです。
その中でも重要度の濃淡がありますから、学習ペースのリズムを整えるためにも「ここがよく出ると言われてるところか〜」など敵を確認しておきましょう。
勉強時間の管理
あなたの1日に割ける時間はどのくらいありそうですか?
通勤時間だけでしょうか?お昼休みも費やせますか?またはお子さんのお昼寝中を充てようと考えていましたか?家族が起きる前にやろうと思っていましたか?
どのくらい勉強に捧げられるかはあなたのライフスタイル次第です。
あらかじめ生活を見直しておくことで勉強するスペースを確保しておきましょう。
絶対に初めて臨む方は特に、スケジュールで躓いてしまうことがあると思います。
だってただでさえ忙しいんですもの。
だからこそ、スケジュールを組む→予備日でカバーすることを前提に学習を始めましょう。
ガチガチ&詰め詰めスケジュールは直前期だけでOKです!
最新情報・学習ポイントはプロから得る
独学で学んでいこうと思っていても、拾いきれない最新情報や出題ポイントが必ず出てきます。
特に法改正絡みは素人目には判断つかないです。
無料で過去問もネットで拾えますが、過去問は過去問。
法改正に対応した過去問に編集してくれていて、解説もわかりやすいのは、プロが作成した教材に限ります。
忙しい社会人・主婦の方であれば尚更、宅建士を目指すなら「通信講座」から学ぶのが効率良いのではないでしょうか。
合格してキャリアップ・転職・自信にどんどんつなげていきましょう!